健やかな状態を保つためにも、実は非常に大きな役割をもっているのがコレステロールです。その種類は大きく分けると、LDLとHDLの2種類に分けることができます。1784年に純粋な物質として抽出することに成功し、1788年にはコレステロールという正式名称が付きました。
1913年においては動脈硬化の要因になることが解明されており、画期的な研究成果であるといえます。それ以降は科学力の発達に伴い数多くの解明がなされ、1985年ヨセフ・ゴールドスタインやマイケル・ブラウンによって、コレステロールにおける代謝の謎が解き明かされました。
更に、栄養学の進歩と共に、身体に与える影響が良くないもの、としか捉えられていなかったコレステロールも、学術的に進化した現在では生理的な視点から身体に絶対的に必要なものであることが解明されています。細胞膜の健やかな状況を維持し、ホルモンの元になるコレステロールは、脂質性ビタミンのビタミンD造成にも関わっています。
また、血管に付着したり、酸素と化合したりすると動脈硬化を発症させますが、コレステロールは身体の正常な状態を維持させる貴重な存在です。しかし、健やかな体を維持するためには標準値を保つことを心がけ、体を動かしたり、食生活に気を配りながら調節することが大事です。