アメリカでは、大人だけでなく子供にも肥満問題が及んでいることをよく耳にします。要するに、子供も大人並みにメタボが増えてきたことになります。もはや、中高年の問題だけでなくなったということ。肥満でさらに高脂血症にかかれば、もうそれはメタボリックシンドロームであることに他なりません。
驚いたことに、最近、日本でも高脂血症の子供の人口が増加していて、血清脂質値は、アメリカよりも高いといわれています。血清脂質症は、血液中の脂肪が多量に蓄積する状態ですから、この値が高くなれば動脈硬化が進み、重病を起こす引き金にもなります。
子供がメタボに陥らないようにするには、普段の食生活及びおやつのあげ方にも、十分注意が必要です。まずは、肉類などの動物性脂肪を控えめにした食事の工夫をしましょう。また、子供は甘いものが大好きですが、チョコレートやクッキーなど飽和脂肪酸や糖分を与えすぎてしまうと、それだけメタボリックになる要素にどんどん近づいていきます。
おやつを制限したり、食事の内容をもっとあっさりしたものに変えたりと、子供にはちょっと厳しいようですが、食生活の改善によって子供をメタボリックから守ることができるのですから、まずはすぐに実行してみる姿勢が大切です。