性脂肪は、人間の体に必要なものですが、増えてしまうと怖い物質でもあります。中性脂肪は血液中の脂質と呼ばれるものの一つで、生きていく上で欠かせない物質と言えます。また、エネルギー源となって体温を一定に保ったり、内臓を外部の衝撃から守ったりするなど、私たちの体に重要な働きをするため、一定の数値を保つ必要があります。
これが異常に増えてしまうと、肥満や生活習慣病の原因となってしまうこともあるのです。つまり、中性脂肪が増えると善玉コレステロールを減少させることになるため、悪玉コレステロールが力を増し、超悪玉コレステロールに変化してしまうことになるわけです。その状態が続くと、コレステロールが血管壁に沈着して粥状動脈硬化を引き起こし、怖ろしいことに血液を固まりやすくしてしまうのです。
高脂血症や糖尿病、喫煙、お酒の飲み過ぎ、ストレスなどを併せ持つと、脳梗塞、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症などを発症し、場合によっては生命に危険が及んでしまうこともあるのです。中性脂肪値以外、自覚症状がないことが多く、そのため、気づかないうちに病気が進行してしまうことがほとんどです。死亡原因の上位を占めている脳梗塞、心筋梗塞の原因となる動脈硬化を引き起こすこともあります。中性脂肪値が高い状態は、大きな病気を引き起こしてしまうので放置しておいてはいけないものだと考えられます。