生活習慣病のほとんどは、日常の生活の中で食生活を改善したり、運動をすることで症状は良くなります。中性脂肪も食生活と密接な関わりがあります。そのため、過剰に蓄積されてしまっても、食事療法で改善したり悪化を防止したりすることができます。
中性脂肪値が高くなる理由は、食べ過ぎからエネルギー摂取が過剰となるだけではなく、消費した残りのエネルギーを肝臓で脂肪に替えて蓄える量が多くなることにも関係があります。需要と供給のバランスが崩れるために高くなるのです。
脂質の多いバターやクリーム、牛肉などや、糖質の多い果物や菓子類、ジュースなど、そして、中性脂肪を増やしやすいアルコール飲料などを減らすことが改善につながります。中性脂肪を減らすための食事は、食物繊維が多く含まれる海藻、きのこ、野菜などの食物は糖質や脂質の吸収を抑えます。
食物繊維が多く含まれる食品は、腸内で中性脂肪や糖質を吸着して排泄する作用があります。食事の改善の際には、動物性の油は使わないようにして植物性の油を使用することも忘れてはなりません。アルコールに関しては日本酒を1合、ビールを大瓶で1本など、適量で済ませるようにします。また週に1、2回、禁酒日を設けることも理想的です。